正藍染 しょうあいぞめ
栗原市栗駒文字地区では、日本最古の染色技術「正藍染」が受け継がれてきました。正藍染は、自ら麻糸を紡ぎ織り上げた麻布を、自ら栽培した藍葉から作った染液で染めるという作業を一貫して自製するものをいいます。
また、染液の製造においては、木炭以外の媒体を使用せず、自然の温度で発酵するという藍染の古い姿を残しており、染色技術の変遷の過程を現在に伝えているという点で、正藍染は非常に貴重なものといえます。
明治・大正時代を迎えると外国からの化学染料が大量輸入され、染色技術の進歩と織機の発明により衣料の量産時代を迎えましたが、栗原地方では依然としてこの正藍染が伝えられてきました。
この正藍染は現在栗駒文字地区に唯一残された染色技法であり、2010年(平成22年)11月には宮城県指定無形文化財に指定されました。
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